将棋界には「55年組」という言葉がある。昭和55年度にプロになったグループである。高橋道雄九段や中村修九段など、才能あふれる若手が数多く誕生した。その中には初代竜王になった島九段や不滅の28連勝(1987年)を記録した神谷七段もいる。 しかし島九段と神谷七段には、もうひとつつながりがある。奨励会入会の同期なのだ。島九段は昭和50年5月、神谷七段は同年11月に入会。そしてもう一人、康次さんも11月に入会している。奨励会当時や棋道部顧問時代の康次さんはどのような方だったのだろうか。 「奨励会では1回対戦して負けたような記憶があります。よく話もしました。みなさんがおっしゃるように誠実な方でした。うまく言えないのですが、青年としての良い部分は残したまま、まっすぐに大人になられたような印象があります。 藤枝明誠に赴任されてからは高校選手権などで何度もお会いしました。優しさと厳しさと情熱を持った先生だ
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