公益社団法人日本女子プロ将棋協会(LPSA)が棋戦、第6期「マイナビ女子オープン」準決勝対局において、「所属女流プロ棋士・石橋幸緒四段の対局を断念する」ことを発表した。 第6期マイナビ女子オープン準決勝の対局断念について 棋士の本分である対局を放棄するとは乱暴に過ぎるとか、法的に問題のない次期の契約解除を理由に今期の対局をボイコットするのはどうなのかという議論はあるだろう。一般に与える印象も決して良いものではない。そういう意味で必ずしもこの決断は好手とは言えないと思う。しかしそれでも私はLPSAを応援したい。 発足からこれまで、様々な点でLPSAは日本将棋連盟や(恐らくはその意向を慮った)各棋戦の主催者から不公平な取り扱いを受けてきた。また、LPSAに対する対応の多くがとても不誠実で傍目にはおよそ常軌を逸したもののように見えたものであったことも記憶に新しい。問題のうちのいくつかはLPSAの