学生時代、全般的に「イケて」なかった。 その思い出を胸に「イケてない中学生カルタ」を作った。 イケてないとはどういうことなのか。 イケてなさとは何か。 これは即ち「イケていたい」と思う気持ちの強さである。 学生時代に、自分の思い通りの人生を送っている人間なんていない。 甲子園に出場したエースだってきっとまだ目標としている選手には遠く及ばないし、大ブレイク中の高校生アイドルだって叶わぬ恋をしているかもしれない。 自分が「こうありたい」と強く思えば思うほど、そこに至らない自分がくっきり浮かび上がり「イケてなさ」として現れるのである。 現状と目標の距離が遠ければ遠いほど、イケてなさは輝きを増す。 イケてない学生は、六等星を目指して吠える、クレイジーな夢追い人なのである。 逆に、学校に来ても一言もしゃべらない、パッと見「イケてない」人間でも、自分がその現状に満足していればそれは「イケてない」人間で