株式投資には二種類の損失があります。一つは、実現損失(Realized Loss)で、株式を売却した時に確定する損失です。もう一つは、未実現損失(Unrealized Loss)で、帳簿上では損失は出ていますが、まだ売却していないので、今後の株価次第で損失が増減したり、逆に利益に変わったりする未確定の損失です。 今回はこの未実現損失を受け入れる重要性について話したいと思います。話を簡単にするために、個別株ではなく株式インデックスETFを買う例について説明します。市場でETFの価格はリアルタイムに変動するため、指値注文では指値が安すぎれば全く買えない場合や買いたい株数の一部分しか買えないこともあります。ですから、「今日はETFを安く買える買い時だ」と思っていても、いざ指値注文を出す時に欲を出して現在の株価よりも安い指値で買おうとしたために、なかなか買えず、そうこうしているうちに株価が上昇して