2016年1月11日、三段リーグ戦で連敗し折田青年(26才)の奨励会退会が決まった。 その後も3月まではリーグ戦の対局を消化しなければならないのだが、もう将棋の勉強をする理由が無くなったこともあり毎日スマホゲーム※1に明け暮れる自堕落極まりない生活を送っていた。 しかし、その期の三段リーグ最終節では昇段候補との対戦※2が決まっていた。 「気の抜けた将棋を指して他の三段リーガーに迷惑をかけてはならない、せめて全力は出そう」の思いで、その対局だけは全力で準備して臨み何とか勝利することができ、悪くない気分で奨励会を去った。 とはいえ厳しい現実に変わりはなく、将棋の道が駄目になった以上新たな道に進まなければならない。 「まあ将棋が駄目になってもう俺の人生終わりだし死んじゃったけど、ようやく将棋以外のこともできるし~」と、以前から興味があったプログラミングの勉強を始めたりした。 と同時に「これまで培