同じラジコンとはいえ、クルマに比べると馴染みが薄いヘリコプター。いったい、そこにはどんなラビリンスが広がっているのだろうか。いきなりだけど、まずは今回の迷宮案内人である山口和也さんも得意とするアクロバティックな飛行シーンをご覧いただこう。 なんだこりゃ? 上下がひっくり返ってるだけじゃなく、どっちに向かって飛んでいるのか、いや、本当にコントロールできているのかすら素人には判別できぬ複雑怪奇な飛びっぷり。実はこれ、ラジコンヘリの世界では3Dとかフリースタイルと呼ばれるデモシーン。山口さんは、フリースタイル競技の日本チャンピオンに何度も輝いた実績をもつ、日本の第一人者なのだ。 山口さんによると「ヘリコプターはラジコンの中でも新しいカテゴリー」で、実用化されたのは1970年代になってからだったという。なぜ、ラジコンヘリはなかなか実用化されなかったのか。それは、ラジコンで飛ばすのが難しかったからな