高級和ろうそくや化粧品の原料となるブドウハゼ。和歌山県紀美野町内にあった原木は県の天然記念物に指定されていたが、1955年ごろに枯死したとされていた。しかし、地元の高校生が原木とみられる木を発見し、DNA調査や年輪調査などから原木である可能性が高いとの結果が出た。県は、天然記念物への再指定を目指している。 ブドウハゼはウルシ科のハゼノキが突然変異した品種で、ブドウの房のように実ることが名前の由来。県文化遺産課によると、原木は江戸時代末期に見つかったと言われ、34年に県の天然記念物にも指定されたが、55年ごろに枯死したとされていた。現在も地元で栽培されているブドウハゼの木は、原木を接ぎ木したものだという。 原木とみられる木を発見したのは、紀美野町のりら創造芸術高校の三木明音さん(2年)と横田沙羽子さん(2年)。地域の特性などを学ぶ「地域デザイン」の授業の一環で住民に聞き取り調査をしたところ、
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