頭で考えたイメージどおりにロボットを動かす新技術を、日本の研究チームが開発した。脳波と脳血流のデータを解析することで、装置を使う人の意思を把握する。「右手を挙げる」「足を動かす」など4種類の動作について、9割の正答率で人間型ロボット「アシモ」に再現させることに成功した。 ホンダ子会社のホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパン(埼玉県和光市)、国際電気通信基礎技術研究所(ATR、京都府精華町)、島津製作所(京都市)の共同研究チームが開発した。装置を使う人はヘルメット型のセンサーを頭にかぶる。体は動かさず、ロボットにさせたい動作を頭の中で念ずるだけだ。 人がものを考えるとき、脳では微弱な電流や血流の変化が起きる。そこで、研究チームは脳の血流変化を近赤外線を使って計測する装置と、脳の活動によって生じる電気信号を測定する脳波計のデータを組み合わせて解析。その結果を手足を動かす電気信号に変