イギリス・オックスフォード大学が、興味深い論文を発表した。縄文時代に埋葬されたひとりの日本人が、世界最古の「サメの犠牲者」だというのだ。 6月23日、学会誌『考古学の科学的研究』で発表された論文によると、岡山県の津雲貝塚から発掘された成人男性の骨を放射性炭素年代測定したところ、男性は紀元前1370年から1010年の間、つまり約3000年前の縄文時代を生きた人物だと判明。 激しい損傷がみられたその遺骨には、のこぎりの歯のような傷が790も確認された。調査の結果、男性はサメに襲われて死亡したことがわかった。トラザメかホホジロザメの可能性が高いという。 今回の研究に携わったオックスフォード大学のリック・スクルティング教授は、こんなコメントを発表している。 「男性は、漁をするため瀬戸内海を訪れたものと思われます。水中に潜り、貝などを手に入れようとしたのでしょう。ひょっとすると、最初からサメを捕まえ
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