八尺様、くねくね、きさらぎ駅、コトリバコ、ひとりかくれんぼ…今や「ネット怪談」として多くのインターネットユーザー達の間で知られるようになったこれらは、たらこ唇のお化けが運営するインターネット掲示板から生まれた。 2000年代前半、2ちゃんねる、オカルト板。 ニコニコ動画もまだ存在せず、YouTubeもまだまだマイナーだった時代に、インターネットの申し子(或いは忌み子)として生を受けた俺たちのもっぱらの遊び場と言えば「2ちゃんねる」だった。 インターネットの掲示板文化全盛期、VIPやニュー速、ふたばなど、悪名高きネットの盛り場と並んで暗く怪しい輝きを放っていたのがオカルト板…中でも、洒落怖スレこと「死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?」の存在だ。 そこでは日夜、怪談好き達が実話という体裁をとっては身の毛もよだつ恐ろしい話をこぞって投稿していた。くねくねやきさらぎ駅など、10年以上経っ
![あの頃オカ板に青春を捧げたオタク達が読むべきただ一つのホラー小説、「虚魚」|しょんぼりさん](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3bfec672da17099968e29809f7346632a588de15/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F65872388%2Frectangle_large_type_2_89f095e8120bf68448eba7d78b5f754a.jpg%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)