登山者に人気の山でもあり、火山としても有名な山として、きっと「御嶽山」を思い浮かべる方も多いでしょう。 2014年9月27日11時52分頃、長野県と岐阜県の間に位置する御嶽山が突然噴火しました。紅葉シーズンの土曜昼前、天気が良かったこともあって、多くの登山者でにぎわっていた中で発生したこの噴火は、死者・行方不明者63名、負傷者69名という戦後最悪と言われる火山災害をもたらしました。 この御嶽山の被害を教訓に、火山災害から人々の命と生活を守るため、2015年12月に「活動火山対策特別措置法」が一部改正。火山研究機関の連携強化や火山専門家の育成・確保に加えて、自治体や登山者等の努力義務のルールが追加されたのです。 このうち、「登山者の努力義務」に該当するのは第11条第2項で、「登山者等は、その立ち入ろうとする火山の爆発のおそれに関する情報の収集、関係者との連絡手段の確保その他の火山現象の発生時