日焼け止めは肌によくないし、皮膚がんを防げるわけでもない──。SNSでこのところ、そんな主張が出回っている。だが、科学的な研究では、それとは正反対の結果が出ている。 マイクロインフルエンサーの「Tan Man(日焼け男)」は、「人の皮膚は太陽光線の純粋なパワーをまるごと吸収するようにできている」と吹聴。日焼け止めは肌にも環境にも悪いと断じ、そんなものを塗らずに素で肌を焼こうじゃないかと説き勧めている。 一部のヘルスケア系オンライングループは最近、日焼け止めのような皮膚がんを予防するとされる製品は、製薬業界や医療業界からの押し付けだという説を広めている。こうした企業は太陽を悪者扱いして、自分たちの製品を売り込みたいだけだ──と。 Tan Manとは別のインフルエンサーも、ツイッターのフォロワーに向け、日焼け止めを使うのをやめて、代わりに血中のビタミンD濃度を高く維持しようと呼びかけている。「