会見したピーター・ヒッグス氏=AFP時事 【今直也】今年のノーベル物理学賞に決まった英エディンバラ大名誉教授のピーター・ヒッグス氏(84)は、昼食からの帰り道の路上で、知人女性に祝福されて初めて受賞を知った。同大で11日に開いた記者会見で明らかにした。英BBCが伝えた。ヒッグス氏自身は受賞を知らなかったため、女性に対し「何のニュース?」と聞き返したという。 スウェーデン王立科学アカデミーは発表の会見で、8日午後6時45分(日本時間)の公式発表前にヒッグス氏に受賞を伝えるため「すべての(電話)番号にかけたが、つながらなかった」と説明した。BBCによると、ヒッグス氏は携帯電話を持っておらず、帰宅してから受賞に関する詳細を知ったという。 ヒッグス氏は、ブリュッセル自由大名誉教授のフランソワ・アングレール氏(80)とともに、万物に質量を与える「ヒッグス粒子」の存在を理論的に予想したという功績