麻薬関連についての解説。 ・原作、アニメの設定に関する説明は赤で表記。 A Angel Dust PCPエンジェルダストは、中南米を拠点とする麻薬密売組織「ユニオン・テオーペ」が日本侵攻の手段のひとつに用いようとした麻薬である。 PCPはフェンサイクリジン(=phencycliden)のことで、脳の新皮質(本能や認識を制御する働きがある)の機能を阻害する物質。特に痛みを感知する神経の受容体を遮断する。 もともとは全身麻酔薬として1950年に開発され、1963年に「サーニル」という商品名で手術用の麻酔薬として売り出された。 しかし様々な弊害が指摘され1965年には人体への使用が禁止された。その後は獣医用の麻酔薬に転用されることとなったが、1978年にはその使用が全面的に禁止された。 '60年代の半ばには既にブラックマーケットに流出していたが、流出しているものには不純物が多い。 特に粉末状のも