感想:「言葉のボクシング、「再び」、圧巻!」 本作の感想を一言で言うならば「圧巻の会話劇再び!」と言ったところでしょう。もうとにかくスティーブ・ジョブズやスティーブ・ウォズニアック、ジョン・スカリーらを中心にまあ喋る!喋る!喋る! しかもその大半は普通のテンションではない、言ってしまえば口論。200ページにも及んだ脚本の会話劇は言葉のボクシングを見ているかのようでした。 私の記事ですと、この「言葉のボクシング」という表現は『フロスト×ニクソン』以来かと思います。とにかく言葉のボクシング具合が凄まじい、圧巻の会話劇映画に仕上がっていました。 ざっくり3部構成の本作ですが、どこを取ってもとにかく誰かがひたすら喋ってます。緊張感は最後の最後まで持続し、見終わった後感じるのはスティーブ・ジョブズへの敬意とかそういうものではなく、「何て凄まじい映画なんだ!」という映画的満足度。 いや、これ、最初の5