長年日本コロムビアで洋楽ディレクターを担当し、セックス・ピストルズの歴史的名盤に『勝手にしやがれ』という邦題を付けた本間孝男氏。現在はハイレゾ配信事情をはじめ、世界の音楽産業に関する記事を執筆する同氏が、今、ヨーロッパを中心に盛り上がりを見せているBlu-ray Audioの現状を分析する。 日本でもハイレゾ配信サイトが立ち上がり、誰もが自由にハイレゾ音楽をダウンロード購入できるようになった。CDを超えたスペックで過去の名盤を感動も新たに楽しむこともできる。ハイレゾ音源は「ファイル」で提供するのがトレンドということでダウンロード配信に目がいくが、CDと同一サイズの光メディアが「もうひとつのハイレゾ再生」として、ヨーロッパを中心に盛り上がりを見せている。ブルーレイ・ディスクを使った「Blu-ray Audio」だ。今回はBlu-ray Audioが今どのように広がりを見せているのか、世界に目