最近思うのだが、1980年代にパソコン(当時はマイコンとも言われた)やワープロが登場し、ユーザビリティの先駆け的活動が起きていた頃と最近とでは、何かが変わってきた。もちろん技術的に見れば、パソコンの性能向上や機能向上、インターネットの普及など、たくさんの変化が起きてきているのだが、そういうことではない。いや、それに関係はあるとは思うが、気になっているのは機器の方ではなく、それを使う人間の変化についてだ。 その1つは、時代経過に伴うコーホートの変化、もう1つは、時代経過に伴う一般的なリテラシーの上昇である。 (1) コーホートの変化 「コーホート」とは、同じ時期に生まれた集団のことで、たとえば「団塊の世代」「団塊ジュニア」などもコーホートに関する表現といえる。 1980年代から数えると、すでに30年近い時間が経っている。ということは、当時20代だった人たちは50代になり、当時40代だった人た
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