1935年、愛媛県大瀬村(現・内子町)生まれ。日米開戦の年に国民学校に入学し、9歳で父親を亡くした。幼少期を過ごした森の谷間の村のイメージと、終戦とともに学校教育が軍国主義から民主主義的なものに切り替わった体験が、文学上の原点となった。 同県立松山東高を卒業後、東京大に入学。仏文科在学中の57年、「奇妙な仕事」で文壇デビューし、翌年、「飼育」で芥川賞を受賞した。「芽むしり仔(こ)撃ち」「性的人間」など話題作を次々と発表し、戦後の新しい世代の文学の担い手として脚光を浴びた。
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