「スパイ」と聞いて、どんな人をイメージしますか? スリリングな場面を次から次へとくぐり抜けて行くような、クールで、ずば抜けて優秀で、イケメンまたは美人で、でもちょっと憎めない人間らしいところがあって、といった映画の中にいるような人を思い描くかもしれません。しかし、本物のスパイはそんなものではありません。 恋人の振りをして近づいてくるさほど美人ではない女性だったり、同僚で別の部署のあいつだったり、嫉妬を燃料に爆走を続けるストーカーだったり...。本物のスパイはさまざまな形でもっとさりげなく抜け目なく我々の生活にすでに溶け込んでいるかも知れません。 もちろん、だからといって全ての人に対して猜疑心を持って接するというのは不幸なことで、やるべきことではありません。しかし、知らないうちに個人情報が悪の手に渡ってしまわないように、ある程度の注意を払うことはこの現代社会では必要なことといっていいでしょう