月が綺麗ですねの構造 英語教師をしていた頃の夏目漱石が、「I love you」を「我君を愛す」と翻訳した教え子を見て、「日本人はそんなことは言わない。月が綺麗ですねとでも訳しておけ」なんて言ったという逸話がある。 文豪が遺した詩的な愛の伝え方として、最近ではドラマなどでも引用されている有名な話だが、実際に漱石がそう言ったという文献や証拠はどこにも残っておらず、どうやらガセネタ(いわゆる都市伝説)っぽいというのが有力な説だそうだ。 夏目漱石が学生に対し「I love you」を「『月がきれいですね』と訳しなさい。日本人にはそれで通じる」と言ったとする話は有名ですが、これは典拠不明の、一種の伝説です。典拠どころか、このエピソードを記した文章自体、さほど古いものが見当たらない、という不思議な話です。 — 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) 2014年7月10日 夏目漱石が実際にそう言った