赤ん坊が泣き、夜中に目が覚めた。 短い文章に大きな意味があることはないのだろうか。よく喋る人は、ためになることを言う確率が多いのだろうか。多いかもしれない。量は質に転換されると、ある意味をもつが、ある意味は持たない。 東京で、たくさん人の話を聞けた。ずっと引き篭もっていて急に人に会う、長く息を止めた後の初めの一呼吸の違和感。 働いている人や、若い人は、正しい理屈を言うと感じた。 理屈がある人の真理はこうだ。 理屈がない人の真理はこうだ。 どちらも、本当の真理からは、ほど遠い。 関係ないが。昔、女子高生と恋愛になった。毎日、家に通ってくるようになった。彼女の前で、他の女性を口説くことを繰り返すうちに愛想を尽かされ振られた。その頃は、彼女をだいぶ好きになっていたため、私はおかしくなった。「私か彼女が死なないと、これは済まない」と思った。深夜に彼女のマンションの下で、ひとりでいろいろ考えた。