今、あえてHTCがSIMフリー市場に参入した意図はどこにあるのか。また、同社はどのような考えを持ってこの市場を攻略していくのか。HTC NIPPON代表取締役社長の玉野浩氏に日本市場での戦略を伺った。 優れたデザインと品質を両立する端末を キャリアがカバーしない領域に投入する ――すでにSIMフリー市場には、競合がひしめき合っています。今、あえてこのタイミングで市場に参入してきた意図を教えてください。 玉野氏:SIMフリーの市場ができてきたのは、去年末ぐらいからだと認識しています。MVNOのプロモーションもされ始め、そこにHTCと同じ台湾ベンダーのASUSや、中国のファーウェイ、韓国のLGエレクトロニクスなどのグローバルベンダーが出てきました。 一方で、今年に入っても、SIMフリー市場ではなかなか品質やクオリティーの訴求がされていないと感じ始めました。私がHTC NIPPONの社長に就任し