用がなくても、文房具店に行くのは楽しい。ずらりと並んでいるノートやボールペンや色鉛筆。それらのすべてが(当たり前のことだが)まだ誰にもまったく使われていない、ピカピカの新品のまま。なんだか興奮する。学校に入学したり進級した時に、新しいノートを買いに行ったワクワク感が蘇ってくる。 小中学生の頃は、学年が改まると「今年は頑張ろう」と思った。新しいノートをおろし、一ページ目は新しい鉛筆で丁寧に書いた。そのうち、勉強意欲が衰えてくるのに従ってノートの字も乱雑になり、最初のページの几帳面さに比べると終わりの方は「あ〜あ」という感じになるのだ。 あ〜あ、今年も成績上がらなかった。来年は頑張ろう。まず新しいノートを買って‥‥。高校からはルーズリーフを使うようになって、おニューのノートをおろすワクワクは味わえなくなった。 店内でも特に私の足が長い間止まってしまう場所は、絵はがきや便箋のコーナーだ。ユーモラ
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