かわりのものを用意できないのであれば、止めないほうがいいというのが最近考えていることで、少し前に大学生が週刊漫画雑誌(マガジンだったと思う)を、電車の中で読むことが問題視された時代があった。なぜ問題なのかというと、基本的に学んでいる若者(15歳くらいより上の子供)は、難しい本を読むべきだと考えられていたからである。こういった考え方は教養主義と呼ばれていた。 教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化 (中公新書) 作者:竹内洋中央公論新社Amazon 太平洋戦争が終って、市民が本屋に殺到し様々な本を購入した(発禁処分を受けていた共産主義関連の本を……っていうバージョンもあった記憶がある)みたいなエピソードがあるんだけど、これも教養主義があったから起きた(あるいは作られた)現象であろう。 教養主義なんてものは、今となっては知らない人もいるのだろう。私自身は教養主義にわりと影響を受けていて、岩
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