先日の中国政府の「重大発表」は韓朝両国の自制を求めるという何の変哲もない内容だったが、これをどう読むべきなのかは案外難しい。 北朝鮮への明白な支持を行わなかったこともあり、中国が現在の状況、およびこれに至った北朝鮮指導部の強硬姿勢を十分にコントロールできていないのは明らかだが、北朝鮮への批判も行わなかったことで、軍事的エスカレーションへの対抗措置をいまだに保持しているとみるべきだろう。 当たり前のことだが、現在の措置は将来の望むべき外交的・軍事的環境への一貫としてなされるものであって、中国政府が北朝鮮をどうしたいのか、将来的に何が可能だとみているのか、それらはすべて現在の中国の「曖昧な」姿勢の中に表れている。 「曖昧」とは言え、中国の要求は以前からわりあいはっきりしているのであり、朝鮮半島の非核化、中立化ということであって、統一朝鮮半島国家そのものを敵視するものではない。 中国の選択は「な