薬事法違反による取り締まり件数が増えている昨今、広告業界には一体何が求められているのだろうか。メーカー、そして広告に関わる者であれば、少なくともそれを理解していなくてはいけないであろう。 そもそも薬事法とは、「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」「医療機器」の4つについて規定している法律なのだが、この中で健康食品に関する規定は定められていない。しかし、実際に薬事法で取り締まられている事例をみると、健康食品(サプリメント)を扱うメーカーが多いのが現状だ。 では、なぜ健康食品メーカーは薬事法違反の対象になりやすいのだろうか。 最も大きな要因のひとつに、健康食品(サプリメント)は医薬品と誤認されやすいことが挙げられる。「医薬品と誤認される」とはどのような場合を言うのか。健康食品を製造・販売する企業や、その広告に関わる人間ならば、ここをしっかりおさえておく必要がある。「医薬品」か、そうでないかの判断を