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読み物に関するmotosonのブックマーク (99)

  • 反重力どんぶり

    反重力どんぶりをべるのは命がけだ。左手でふたを押さえながら右手で箸を構える。そしてタイミングをを見計らってふたを外すと、卵でふんわりとじた熱々のカツが重力に逆らって、顔面に向かってくる。そこを絶妙の箸さばきで口に入れていくのが反重力どんぶりの醍醐味なのだが、多くの者は箸で捉えきれず顔面を大やけどする。たまらず椅子から転げ落ちると、どんぶりの中身は天井へと向かっていく。そのため「ぐらび亭」の天井はいつもカツと米粒がへばりついていた。 反重力どんぶりは美味であるが、その味を堪能できる者はほとんどいなかった。そこで反重力どんぶり攻略の対策を練る者も現れ始めた。傘を差しながらべれば、どんぶりの中身はすべて傘の内側に収まり、悠然とすることができるのではないか。マイどんぶりを持参して、反重力どんぶりのふたを開けると同時に、マイどんぶりを覆いかぶせれば、悠然とすことができるのではないか。 確かに

    反重力どんぶり
  • 森見登美彦氏、新年会に出る - この門をくぐる者は一切の高望みを捨てよ

    森見登美彦氏は東京へ出かけていった。 二月に刊行予定の『有頂天家族』の続編について、綿矢りささんと対談するためである。 対談が終わったのち、万城目学氏も合流して新年会を行う予定であった。 しかし万城目氏がヌルリと電車に乗ってこちらへ向かっている最中、「ワタクシめがお店を予約しました」と堂々宣言していたはずの綿矢さんが実は予約していなかったという不可解な事実が判明し、いささか状況は混乱した。 登美彦氏が考えるに、綿矢さんは「新年会の準備をしなくてはならぬ」と責任を感じて店の予約を繰り返し脳内でシミュレーションするうち、妄想と現実の境界が融解する「りさランド」に迷いこんだのであろう。その戦慄の「りさランド」では、妄想で予約することと、現実に店へ連絡して予約することが、等価交換の関係にあるという。かくして妄想上では予約がなされたが、現実に予約はなされなかったのである。 これぞ妄想力のなせるわざと

    森見登美彦氏、新年会に出る - この門をくぐる者は一切の高望みを捨てよ
    motoson
    motoson 2015/01/24
    森見登美彦氏、新年会に出る
  •  2015年 年頭之感 - この門をくぐる者は一切の高望みを捨てよ

    謹賀新年 森見登美彦氏はといっしょに、玄関先にある信楽焼きの狸を磨いていた。 一年の埃を積もらせた大小二つの狸は、まるで近年の登美彦氏のごとく光を失って薄らぼんやりとしていたが、登美彦氏とがキュッキュと磨いてやると、あたかも信楽で地上に降り立ったあの日のような輝きを放った。 「磨けば光るというものだなあ」 「ぴかぴかですねえ」 そうして彼らが狸を眺めていると、2015年氏がやってきた。 「やあ、どうも。じつにステキな狸でございますなあ」 「これはどうも、2015年氏」 「じつに寒いですな」 「どうか中にお入りください」 「それではお言葉に甘えて、ゴホゴホ。どうも風邪気味で困っちゃう」 登美彦氏は2015年氏を居間に招き入れ、自慢のカズノコを御馳走した。登美彦氏は人生で初めて、カズノコの薄皮を剥いて味付けをしたので、すっかり得意になっていたのである。「どうです、うまいでしょう?」 201

     2015年 年頭之感 - この門をくぐる者は一切の高望みを捨てよ
  • インターネットの空き地

    http://orangestar.hatenadiary.jp/entry/2015/01/01/072258 http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20150101/p1 読んだ。 だいたい自分は上のお二方と似たような経過をたどってきたと思う。その後、諸事情によって引きこもらざるを得なくなった点だけが違う。そして「やってることが10年以上、質的になにも変わらなかった」という点ではおそらく上記お二方以上。どれくらい変わらなかったかというと、その息苦しさとやらがそもそもわからなかったくらいだ。俺は昔から「だれが読んでいるか」を意識したことがあまりない。「どれくらい読まれているか」しか考えてこなかった。具体的にはPVのことだが、それは結局数字なので、100が1万になったところでいずれは慣れる。なので、質的には変わらない。 毀誉褒貶があったことはとうぜん承知し

    インターネットの空き地
  • 『インターステラー』視覚化せよ!ブレーンワールド

    ジョルジュ・メリエスが映画のなかで、特殊撮影によって人類を月に送り出してから、現在まで続くSF映画の系譜のなかで、『インターステラー』は劇映画として、学術的な視点から、宇宙の神秘に最も深く踏み込んだ作品ではないか。 こういうことを言うと、「映画なんかよりもSF小説の方がはるかにすごいし深いところまでやっているぞ」という人も出てくるかもしれない。だがそれは、小説映画との制作方法の違いから、仕方のないことだと感じる。 映像作品は、描くものを視覚化しなければならず、読者に文章で長く状況や科学的な理論を説明することもできない。なので、複雑な状況を描き、科学的な考証が高いレベルに達するSF映画が稀少になってしまうというのは必然といえる。 実際には、近年のSF映画を引っ張ってきたのは、宇宙物理の学術知識というよりは、SF小説の存在であったといえるだろう。 そのなかで、オリジナル脚の『インターステラ

    『インターステラー』視覚化せよ!ブレーンワールド
  • 朝早く下町の住宅街を歩いて通勤か通学している途中、不意に昔ながらのオ..

    朝早く下町の住宅街を歩いて通勤か通学している途中、不意に昔ながらのオーソドックスな正油ラーメンべたくなって、たままた通りがかった昔の漫画に出てくる土管が置いてあるような空き地にやたら賑わっているラーメン屋がテントを出していたものだから寄ってみたところ、なぜか一瞬カツ丼を注文してしまいそうになりつつもなんとかカツ丼付きのラーメンセットということで落ち着き、支払いも済ませて券ももらって、さてじゃあ先客もそこそこいるしってんで、店の裏手にある待合広場で呼び出しを待つことになったものの、五分と待たず5、6人の先客とともに呼び出され、券と引き換えに手渡された名刺大の手書きのメモに、「申し訳ありませんが、皆様は『ラーメン詐欺』にまんまと引っかかってしまわれました」などと書かれており、テントに引き返すもあれほどの賑わいが嘘のように人っ子一人おらず、寒空のだだっ広い空き地にぽつんと掲げられていた看

    朝早く下町の住宅街を歩いて通勤か通学している途中、不意に昔ながらのオ..
  • クソリプだらけの桃太郎 - ナナオクプリーズ

    昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがいるのは、おじいさんとおばあさんがいない人に対して不謹慎だと思います。 おじいさんが山へ柴狩りに、おばあさんが川へ洗濯に行くと、川上から大きな桃がドンブラコドンブラコと流れてきました。 「ネタ乙。川上から大きな桃が流れてくるなんて普通ありえない」 家に持ち帰って桃を割ってみると、桃の中から赤ちゃんが生まれてきたことくらい私は小学生の頃から気付いてましたけど? 「桃から生まれたから、名前は桃太郎にしましょう」 「それは桃から産まれなかった人は桃太郎と名乗ってはいけないということか?」 すくすくと育った桃太郎は、ある日おじいさんとおばあさんに言いました。 「おじいさん、おばあさん。僕は鬼ヶ島へ鬼退治に行ってきます」 「そんなことよりきび団子の真実を知ってください!」 桃太郎が鬼ヶ島ヘ向かっていると、向こうから犬がやってきました。 「桃太郎さん桃太郎さん

    クソリプだらけの桃太郎 - ナナオクプリーズ
  • 年上の童貞と食事することになった

    童貞は8つ年上だった。当に童貞なのか確認はしなかったけど、どこからどう見ても童貞だった。喋り方や行動に、童貞特有の虚勢や惨めさが伺えた。普通だったら付き合いたくない人種だけど、勢いで事の誘いに乗ることにした。まあ、ちょうど金欠だったということもあって軽いトーンでOKしたわけ。それにもかかわらず、OKを返した時の童貞は明らかに調子づいていた。「事程度なら付き合ってもいい」という意味でのOKだと理解できなかったんだろう。あるいは「事OK=付き合う=セックス」というビジョンが頭にあったのかもしれない。ともかく、女とヤレるかもしれない程度のことが、よほど嬉しかったんだろう。そういうガキっぽさを隠し通せないあたり、やっぱり童貞なんだと確信した。そもそも、こちらとしてはセックスさせる気は一切なかった。美味しいものを色々とご馳走してもらったら、1ヶ月程度で切るつもりだった。 事に付き合うように

    motoson
    motoson 2014/10/11
    計劃的犯行
  • 人の宮殿を笑うなっ! - 私の時代は終わった。

    ───今日のベルサイユは大変な人ですこと  byマリー・アントワネット 33歳処女なんですが、屋さんで少女漫画を見ていたら、 あらすじに思いっきり「33歳処女のハナエ(主人公)が」みたいに書いてある漫画があって、 もう、買います!つってね、全巻買います!つってね。 で、そのの題名が『きょうは会社休みます』だったんで、 もう、わかる!わかるよー!私もできればお休みいただきたい!つって、 泣きながらを抱えて帰ってきて、 で、1巻の1話目の数ページにして、主人公が処女じゃなくなってた衝撃ね。 嘘でしょ・・ハナエ・・。つってね。 あと、私の目が・・確かなら・・もう2,3巻あたりでは、イケメン大学生とエリートリーマンに、・・ハナエ、取り合われてない? ええ、ええ、そうですね。 もう、いっそね、清々しい。 マラソン一緒にゴールしようね、って微笑みあった友達が、横見たらクラウチングスタートしてた時

    人の宮殿を笑うなっ! - 私の時代は終わった。
    motoson
    motoson 2014/09/10
    もはや笑いというより真顔で拍手しそうな勢いの読み物
  • 冲方丁氏が基調講演で語る“物語の力”とは ゲームが物語にもたらすものとは【CEDEC 2014】 - ファミ通.com

    物語とはいったい何か? 2014年9月2日~4日の3日間、パシフィコ横浜にて日最大のゲーム開発者向けカンファレンス“CEDEC 2014”が開催。ここでは、開催初日に行われた冲方丁氏による基調講演“物語の力”の模様をお届けしよう。 冲方丁氏といえば、『マルドゥック・スクランブル』や『天地明察』などでおなじみの、当代きっての人気作家。そんな冲方氏が“物語”を語るとあって、会場は大盛況となった。講演は、モニターによるプレゼン資料の提示などは一切なく、まさに冲方氏のひとり語りといった様相。それはあたかも落語家のようでもあり、ギター1で勝負をするアーティストのようでもあり……と、いずれにせよ言葉の力を信じていることを実感させるスタイルは、冲方氏の言葉に対するスタンスを象徴するようで力強くもあり、美しくもあった。 さて、いまや人気作家の冲方氏だが、じつはゲーム業界との縁も浅からぬものがあり、14

    冲方丁氏が基調講演で語る“物語の力”とは ゲームが物語にもたらすものとは【CEDEC 2014】 - ファミ通.com
  • アフィリエイト広告だけで『桃太郎』を書いてみた - ラーメンとアイコン

    今回はアフィリエイト広告「だけ」です。 お世話になっております。氏田(@ujiqn)です。 前回のエントリーで、名作小説アフィリエイト広告のマッシュアップを公開した結果、多くの方々に読んでいただくことができました。しかし、肝心の儲けは全然出ていません! そこで私はひらめきました。 一切の文字を使わずアフィリエイト広告だけで小説を書いたら、もっと儲かるのではないか…と。 アフィリエイト小説「桃太郎」 ムカシ×ムカシ (講談社ノベルス) 作者: 森博嗣 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/06/05 メディア: 新書 この商品を含むブログ (16件) を見る アルトコロニーの定理 アーティスト: RADWIMPS 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン 発売日: 2009/03/11 メディア: CD 購入: 7人 クリック: 133回 この商品を含むブログ (276件)

    アフィリエイト広告だけで『桃太郎』を書いてみた - ラーメンとアイコン
    motoson
    motoson 2014/08/20
    "アルトコロニー"のハマり具合が絶妙
  • 八坂の神様が、京都の町を守ってくれる - jkondoの日記

    18歳で京都に来てから、途中で移動はあったものの、かれこれ16年間住んでいます。それでも知らないことはたくさんあるもので、今年は祇園祭の事をたくさん知る年になりました。 祇園祭というと、有名なのは宵山と山鉾巡行です。宵山にかけては、山や鉾を持っている町内会が、一週間ほど前から山鉾の組み立てをし、通りを封鎖して巨大な建造物が出現します。 平日の、普通に会社にみんなが通う時間帯に、通勤路の真ん中に巨大な鉾が立ち並んでいる姿を見ていると、それだけでも何か、腹の底からワクワクするものがあります。夜には毎晩お囃子が奏でられ、町の真ん中に響き渡ります。 それが京都の町のど真ん中、四条烏丸の周辺で、平日から行われているのですから、京都の町の力を感じずにはいられません。 山鉾の中でも特に人気があるのは長刀鉾です。長刀鉾は、常に巡行では先頭を走ることが決まっている特別な鉾で、その前面には、全ての鉾で唯一、生

    八坂の神様が、京都の町を守ってくれる - jkondoの日記
  • Ingressの見た夢

    Ingress。それは緑と青の勢力に別れて覇を競う陣取り電脳ゲームである。モバイルマップから人工物(ポータル)に勢力色でマーキングし、マークされた三点を結ぶことによって陣地(コントロールフィールド)を形成する。自由の青、共存の緑、果て無き争い。 人々はIngressに熱狂し、2014年にはモバイル圏外のポータル申請のために電波塔を設置する者が現れた。そしてその年の後半にはポータル維持のために土地を取得、購入する者まで出現した。 すべての空きポータルが緑か青に染まり尽くす頃、人々はついにIngressのポータルにするためだけに(芸術的な)モニュメントを建築し始めた。新しいポータルはできるだけ他のポータルと離れていたほうがコントロールフィールドが大きくなるため、地球上のありとあらゆる白地図がターゲットになった。 ポータル建築は前述のように私有地化してから行うのがセオリーのため、なんでもない砂漠

    Ingressの見た夢
  • 登 大遊 様【ソフトイーサ株式会社代表取締役、CYBERDYNE株式会社顧問】 | 筑波大学基金

    プロフィール 名前:登 大遊(のぼり だいゆう) 株式会社ソフトイーサ代表取締役、CYBERDYNE株式会社顧問 1984年11月 兵庫県尼崎市出身 2003年 3月 私立高槻高等学校卒業 2003年 4月 筑波大学第三学群情報学類入学 2004年 4月 ソフトイーサ株式会社設立 代表取締役社長就任 2007年 3月 筑波大学第三学群情報学類卒業 2007年 4月 筑波大学大学院システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻博士前期課程入学 2008年 8月 CYBERDYNE株式会社情報通信担当顧問就任 2013年 3月 筑波大学大学院システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻博士前期課程修了 2013年 4月 筑波大学大学院システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻博士後期課程進学 1. 筑波大学への入学 私は 2003 年に筑波大学第三学群情報学類 (現: 情報学群情報

  • 露出狂にあった話をします - 私の時代は終わった。

    ここ最近、言いたいことといえば、「露出狂にあった」ってことかな。 傘はとうに吹き飛んでいて、ここ東京で遭難するような雪の日に、 逃げ込んだ新宿ルミネストの地下へと続く階段の踊り場で、露出狂にあった。 命からがら氷ついた髪の毛が少しづつとけて、ただもう家に帰りたいと無心に階段を下りていると、後ろから丸ビル勤務かなってくらい上等なコートを着こなしたレオンのようなサラリーマンに声をかけられた。 「ティッシュ持っていませんか?」 ティッシュとな。 このナイアガラの滝のように鼻をたらしてる女に、よくも聞いたねと、振りむけば丸ビル。 断じて不所持のチッスを、探してるふりの様式美。あれー?あれれー?つって。 エアギターもここまでってくらいカバンをガサゴソしながら、 チラチラと赤らめた顔でリーマンを盗み見ると、 リーマンのコートの第6ボタンくらいのとこから、リーマンのリーマン部分がサラッと出てた。 これが

    露出狂にあった話をします - 私の時代は終わった。
    motoson
    motoson 2014/02/26
    久々にきたw
  • 恋と社会とチョコレート

    毎年、バレンタインが巡ってくると、コンビニで働いていた時のことを思い出す。 コンビニでバレンタインチョコが一番売れる時期はいつかご存知だろうか? 一週間前、五日前、三日前、イブ。 答えは二月十四日の朝。 殺気立ったOLがガバリと棚からチョコをひったくってレジに持ってくる。 私「レジ袋にお入れしますか?」 OL「いい、そのままで!」 当たり前だ。チョコがコンビニ袋に包まれてたらゲンナリするわ。 この愛というより、憎しみがこもった義理チョコを、職場のオッサンがもらってべるのだ。 ホワイトデー、オッサンは3〜5割マシマシでお返しをしなきゃならない。ショボイと沽券に関わる。 チョコをもらう方もあげる方も、誰一人としてハッピーにならない。 いったい、バレンタインとは誰が得するイベントなのだろうか。あぁ、製菓会社か。 この資主義の狂騒には後日談がある。 早くも十四日の昼には、チョコの投げ売りが始ま

    恋と社会とチョコレート
  • 男女の違いを思い知った…学生にリレー小説を書かせたら教授も仰天の内容に : らばQ

    男女の違いを思い知った…学生にリレー小説を書かせたら教授も仰天の内容に 男女の間には、なかなか埋めがたい差があるものです。 コロラド大学で、教授が学生にリレー小説の課題を出したのですが、男女の違いを思い知らされる、かなりぶっ飛んだ結果となってしまったようです。 ※リレー小説とは、ひとつの作品の続きを別の人が順番に書いていき、みんなで作る小説のこと。 人気を呼んでいた文面をご覧ください。 教授は隣同士の学生にペアになってもらい、リレー小説を書かせたそうです。 課題: まずひとりが最初の一節分の短編を作ります。それをパートナーと私にメールし、受け取ったパートナーは続きを書き加え、それを二人で繰り返します。 前の人の内容をしっかり読み、話が流れるようにしなければいけません。話の終わりは二人が同意したところで完結とします。 そして以下のものが、実際に2人の学生によって教授に提出されたリレー小説だそ

    男女の違いを思い知った…学生にリレー小説を書かせたら教授も仰天の内容に : らばQ
    motoson
    motoson 2014/01/14
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  • 生化夜話 最終話:夜話の裏話、作者の願い

    夜話挿絵の名優たちと筆者(右端) 2005年春の細胞夜話連載開始から数えれば8年以上続いてきた夜話シリーズも、ここで一区切りします。筆者の駄文に長年お付き合いいただき、誠にありがとうございました。 夜話シリーズの最終回にあたり、夜話の裏話や連載を通じて願っていたことなどを書き残しておこうかと思います。 弊社の社員がお客さまとのお話で夜話が話題になった場合に、興味をお持ちになるのは「作者は何者?」「どうやって調べているの?」という点のようですので、まずはここから。 作者について 引退したベテランの先生が書いていると想像している方もいらっしゃったようですが、分子生物学が広まってきた1975年の生まれです。作中で冷戦華やかなりし頃の情勢を語っていることもありますが、自身の記憶ではありません。 高校時代の成績は、生物をはじめとした理系科目よりも、地理や日史などの方がよかったです。ですので、好みと

    生化夜話 最終話:夜話の裏話、作者の願い
  • 説話・すごく正しい桃太郎 - ←ズイショ→

    むかしむかしあるところにおばあさんしか抱いたことがないおじいさんとおじいさん以外に抱かれたことがないおばあさんが毎年しっかりと青色申告をしながら暮らしておりました。 ある日おじいさんは自身が所有権をもつ私有地へ芝刈に、おばあさんは同じく所有権をもつ私有地の川へ洗濯に行きました。 おばあさんが松とココヤシをブレンドした天然由来の洗剤で洗濯をしておりますと、大きな無農薬の桃がドンブラコとも言わず無音で流れてきたのでおばあさん以外の近隣住民は何一つ不快な思いをしませんでした。 「おやおや、これはいいお土産になるわ」 洗濯を終えたおばあさんは大きな桃を持って帰ることにしました。 もちろん洗濯排水は分解して自然へと帰って行きました。 フルータリアンのおじいさんとおばあさんが念のため分娩室で産婦人科医らの見守る中桃を割るとなんと出生体重1800グラムの未熟児の男の子がそれでも僕は生きたいという強い意志

    説話・すごく正しい桃太郎 - ←ズイショ→
  • 杜子春 - と、ある生物系教授の捏造編 -

    (注:作中の話のほとんどがフィクションです) 一 或春の日暮です。 とある大学の西の門の下に、ぼんやり空を仰いでいる、一人の男性がありました。 男性は、元はとある大学院で学位を取得し、その後に海外へ留学し、帰国後別の大学の助手となりそこで三大誌に論文が掲載されて、元いた大学の助教授になったものでしたが、助教授就任後はこれといったデーターがなく、多数の大学院生やポスドクを採用したおかげで科研費が底をつき始め、今はその月の研究費にも困る位、あわれな状態になっているのです。 「日は暮れるし、腹は減るし、その上、学生やポスドクたちがデーターを出さないし。こんな思いをして生きている位なら、いっそ死んでしまった方がましかも知れない」 助教授はひとりさっきから、こんな取りとめもないことを思いめぐらしていたのです。 するとどこからやって来たか、突然彼の前へ足を止めた、白衣を着てメダルをぶらさげた老人があり

    杜子春 - と、ある生物系教授の捏造編 -