ロッテグループのロッテ財団(東京)は9日、「食と健康」分野の博士研究者に、2014年度から5年間で生活費を含め総額7500万円を助成する事業を始めると発表した。 博士号を取得したのに安定した職が得られない若手研究者に腰を据えて研究に専念してもらうのが狙い。文部科学省によると、民間団体が研究費だけでなく、生活費まで5年間も援助する大型助成は珍しいという。 任期付きなど不安定な立場で国内の大学などで研究を行う30~40歳の博士研究者を対象とし、国籍は問わない。毎年2人を公募する計画だ。「食と健康」の研究テーマであれば、理系に加え、人文・社会科学系の研究者も応募できる。今年は7月1日~8月30日に応募を受け付け、12月に対象者を決める。