1970年代後半、遺伝子工学という1つの巨大産業が生まれた。 本書はその誕生の場面を切り取った、良質なサイエンスドキュメント。そして、1つの産業をリードするベンチャーの誕生から成功を駆け抜けるストーリーでもある。 サイエンスとビジネス、叡智と欲望が交差する間で、2つの大学と資本金たった1,000ドルのベンチャーが、インスリンという1つの物質の生産を賭け、競い合った。 そもそもインスリンとはどういうものか?ヒトは「体内のインスリン量がゼロ」という状態が続いたら、早くて1~2日で死に至ってしまう。これほどまでに直接的、かつ短期間に生死を揺るがす物質、それがインスリンである。ほ乳類にとって最も重要なホルモンと言われ、それを証明するかのように、インスリン関連の研究に、ノーベル賞が7つ授与されている。 約90年前にインスリンは発見されるまで、糖尿病患者は飢餓療法で餓死するか、糖尿病昏睡で死に至るか、
NTTが「稼げる」研究所を目指し、動き出した。これまで蓄積してきたビッグデータ解析などの技術を医療や小売りの現場で活用させるため、複数の研究所が連携する研究組織を4月に立ち上げた。NTTは長年、言語処理や音声認識技術などの先端技術を持ちながら、スマートフォン向けの音声ガイド機能では米アップルの「Siri(シリ)」などに実用化で先を越されてきた。グループ会社のNTTドコモは、5月には一時、時価総額がソフトバンクに抜かされた。新組織をテコに、研究所内に埋もれていた「未来のスマホ」や2020年度には1兆円に拡大する「ビッグデータ」市場の鍵を握る技術をサービスに結びつける狙いだ。 「果実のなる樹木をいち早く育てる」――。NTTの技術研究機関、NTTコミュニケーション科学基礎研究所の成果発表会で3日、前田英作所長はこう語った。同研究所は、ドコモの音声でスマホを操作する「しゃべってコンシェル」のもとと
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く