大阪大は、国際的に活躍する研究者を世界中から招くための制度を設けた。新たに研究室を構えるため、国内の大学では異例の「支度金」を最高8500万円用意し、給与も年600万円まで上乗せする。国立大の人材誘致策では破格の優遇制度で、学外から優秀な人材を獲得し、世界最高水準の大学を目指す。 対象者は、国際的に評価されている海外の研究型大学で学位を取得し、専門分野で世界的な業績を挙げている研究者。学部長らの推薦をもとに、学長らでつくる委員会が選考する。任期は設けず、終身雇用の教授として採用し、大学院生の指導や学部生の授業もしてもらう。 これらの教授には、就任初年度に、実験装置や設備、研究室スタッフの人件費などとして500万円の支度金を支給。交渉次第で8000万円まで加算する。研究者の引き抜きが盛んな米国の大学では、数千万~1億円以上を支給する例があるが、国内では珍しいという。予算は大学経費で賄うが、人