漫画家の赤松健さんは3月27日、文化庁が主催した「著作物の公開利用ルールの未来」に関するシンポジウムで、漫画の2次創作文化を守るための新ライセンスを、クリエイティブ・コモンズ(CC)に提案した。昨年にも同様な目的でライセンスを提案していたが、「コミケ準備会に突っ込まれた」そうで、新たに、コミケなど即売会当日に限定した新ライセンスを提案。「黙認」を意思表示するというユニークなものだ。 「クリエイティブ・コモンズを普及させるには、漫画ですよね」――赤松さんはそう切り出し、新マーク「CV」(connivance、黙認)を説明する。 「作者として、公式には2次創作は認められないが、従来までのような常識的な範囲内なら、同人誌即売会の当日だけ、無料で2次創作を黙認する」という意思を表示できるマーク。丸い円の中に黒色で人物マークが描かれ、その後ろにもグレーで人物が描かれている。前の人物が著作者で、後ろの
文化庁は3月26日、都内で開いたシンポジウム「著作物の公開利用ルールの未来」で、著作物の利用許諾について意思表示するライセンスとして、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)を支援していくことを明らかにした。2007年~10年にかけ、独自のライセンス「CLIPシステム」の策定を検討してきたたが、普及の可能性が低いと判断。民間のライセンスとの連携を進める。 同庁は03年、著作物の公開利用ルールとして「自由利用マーク」を策定したが、あまり普及しなかった。その後、ネット時代に対応したライセンスとして「CLIPシステム」を構想。07年~10年にかけて検討し、システムの詳細を詰めていたが、その間にCCの普及が進んだ。 11年には検討委員会(主査:福井健策弁護士)を設け、有識者や事業者などへのヒアリングを行ってニーズを検討。検討委は、CCライセンスなどの民間の取り組みが進む中で、国が独自
「初音ミク」などクリプトンのボーカロイドキャラの公式イラストがクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを採用。20カ国語以上で要約が公開されているCCの採用で海外ファンの創作を支援する。 クリプトン・フューチャー・メディアは、「初音ミク」など同社のボーカロイドソフトの公式イラストにクリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスを採用し、同ライセンスに基づき公式イラストを公開した。20カ国語以上で記述されているCCライセンスの採用で世界のファンに利用してもらいやすくするのが狙いだ。 対象となるのは「初音ミク」「鏡音リン」「鏡音レン」「巡音ルカ」「MEIKO」「KAITO」のパッケージに使われている公式イラスト。CCライセンス「表示 - 非営利 3.0」でライセンスされ、(1)原著作者のクレジット表示、(2)非営利を条件に、複製や2次著作物の作成などに自由に利用できる。 CCライセンスの対象となるのは
前々回のエントリにて、ねとらじ配信者がJASRAC管理楽曲を無許諾でライブストリーム配信していたことで逮捕された事件を紹介したのだが、この件に関連して、ネットラジオ配信者の中で「ネットラジオで流せる音源について」の議論が散見された。 相変わらず、音楽と権利とくればJASRACのせいにされてしまうのだが、実際にはJASRACは既にネットラジオを可能にする体制は整えている。個人が配信するにしてもJASRACに申請しお金を支払えば著作権の問題はクリアできるし、個人がお金を支払いたくない/支払えない場合も、ニコ生やStickam*1を利用して配信することができる。つまり、著作権の問題はクリアできる手段がある。 一方で、市販のCDに収録されている曲を流したい場合、たとえ著作権の問題をクリアしても著作隣接権、いわゆる原盤権の問題は未だクリアできていない。米国にはネットラジオでそうした音源を流すための仕
フリーな百科事典プロジェクト「Wikipedia」(ウィキペディア)などを運営するウィキメディア財団は5月21日(現地時間)、プライマリーのライセンスをGNUフリー文書利用許諾契約書(GFDL)からクリエイティブコモンズ「表示-継承」(CC-BY-SA)に移行すると発表した。GDFLもサポートされ続け、デュアルライセンスとして運用される。 フリーな百科事典プロジェクト「Wikipedia」(ウィキペディア)などを運営するウィキメディア財団は5月21日(現地時間)、プライマリーのライセンスを GNUフリー文書利用許諾契約書(GFDL)からクリエイティブコモンズ「表示-継承」(CC-BY-SA)に移行すると発表した。GDFLもサポートされ続け、デュアルライセンスとして運用される。 ウィキペディアのライセンスを変更する提案については、コミュニティによる投票が4月12日から5月3日にかけて行われた
サイエンス・コモンズ紹介ビデオをCCLに基づいて翻訳して頂いた *1 ウェブはこれまでに文化を変え、商取引をする手段を変え、広告を打つ手段を変え、エンターテインメントの手段を変えてきました。しかし科学のほうでは、まだほとんど影響を受けていないんです。 この頃ではウェブを使えば、あっという間に必要な情報が見つかり、世界中の本などの題材がウェブから手に入るようになりました。科学者たちもやはり同じように、それを共有圏に置いて、探せるだけのものを探し出すようになるはずです。 研究者や医師が研究の整理整頓をすると、えてして起こりがちなのは、その多くが切り離された貯蔵庫、なかでも外に開かれていない建てっ放しの貯蔵庫に、置かれてしまうことです。これは単にいままで情報をそのように保存してきたというだけの理由です。世界中にはこのような科学研究の過程を進めることができる人がいるのに、かれらはそこにアクセスでき
先日、質問を受けたので、ちょっとエントリーを起こします。 <まとめ>Creative Commons ライセンスを採用したからといって、あなたがお金儲けができなくなるわけではありません。 Creative Commons の「非営利」ライセンスを採用したからといって、あなたがお金儲けができなくなるわけではありません。 Creative Commons の「非営利」ライセンスを採用したからといって、誰かにお金儲けをさせることができなくなるわけではありません。 Creative Commons ライセンスを採用することで儲けが多くなるか少なくなるかは、わかりません。 Creative Commons の「非営利」ライセンスの「非営利」の定義については現在研究プロジェクトが発足しています。<非営利ライセンスについて> **例えばあなたが何かキャラクターを作って、そのキャラクターにCreative
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