南アフリカW杯で世界の攻撃をことごとく跳ね返した日本。 その中心には、いつもブラジル生まれの闘将の姿があった。 代表を離れてはいるが、彼の強さ、高さ、溢れる気迫は未だ健在だ。 ザックジャパン、そして祖国でのW杯への率直な思いを聞いた。 ロングボールが蹴り込まれる。跳ね返す。ハイクロスが押し寄せる。跳ね返す。 高さと強さだけで対処しているわけではない。鋭い読みからなる的確なポジショニングと、相手を自在にさせないボディーコントロールがあってこその守備力が、田中マルクス闘莉王の持ち味である。 ジャパンブルーのユニホームを最後に着た南アフリカでのパラグアイ戦から、1年3カ月の月日が流れた。岡田武史からアルベルト・ザッケローニへと日本代表の指揮官が代わり、それに伴い、メンバー構成も大きく変わった。若返りも図られている。 とはいえ今後もずっと、彼が代表に呼ばれることはないのだろうか。日本がもうワンラン