昭和50年代の「正論」コラムを再掲している本紙『昭和正論座』(毎週土曜日掲載)をぜひ、読んでいただきたい。当時の日本社会党が、いかにデタラメな東アジア政策をとっていたか…。 昭和53年5月“北朝鮮べったり”だった社会党訪朝団は朝鮮労働党と、朝鮮半島の「自主的平和統一」のために在韓米軍を撤退させる、などとした共同声明を発表する。そのウラで北朝鮮は「平和」どころか、せっせと工作員を日本に送り込み、横田めぐみさんら多数の日本人を拉致していたのだ。それを思うと社会党の行為は「犯罪」に近い。かつて社会党にいた関嘉彦・早大客員教授(当時)はもっと辛辣(しんらつ)だ。同年3月の訪中使節団が「武力は社会主義国と資本主義国ではまったく違う」などと発言していたことを取り上げ、「失笑をもらすのは中国側だけでなく、恐らく世界のすべての人であろう」とコテンパンに批判している。 これは「昔話」じゃない。菅直人内閣には