「グローバル化」に代表される大規模な社会構造変革の真っただ中にいる今、「企業」だけではなく「個人」のあり方も大きく変わりつつある。今日の正解が明日も正解かわからない市場環境において、「個人」は「企業」の論理で敷かれたレールの上で、自らの人生設計をし続けることが本当にできるのだろうか? 個人のキャリア構築への意識が高まり、終身雇用制度が崩壊しつつある中、転職マーケットの中で泳ぎまわることが、新しい時代で価値を持つ真のキャリア形成につながるのだろうか? 当コラムでは、コンサルティング会社に勤める一人のプロフェッショナルの日々の生活と、彼の目線を通じて、これからの時代の「個人」の生き方について考えてみたい。 私は2008年5月に出来た新しいビジネス・コンサルティング会社「シグマクシス」のコンサルタントである。年齢は37歳である。ざっとキャリアを説明すると、東京大学卒業後に日本銀行に入り、9年後に
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