「ファスト風土」という言葉があります。ファストフードにかけた造語で、多くの地域で同じような風景になっていく様子を指しています。 多くの地方都市で駅前に立って周囲を見回すと、どこでも同じコンビニ、ファミレス、チェーンのドラッグストア、大手都市銀行があり、消費者金融の看板が並んでいます。また、郊外を車で走ると、さらに大型ショッピングセンター、家電量販店、カラオケ屋、パチンコ屋、レンタルビデオ屋と、どこへ行っても似たような景色です。 「ファスト風土」という言葉は、そこから生活や家族のあり方、人間関係といった社会の状況を論ずるものですが、ファスト風土をウェブにからめたおもしろい意見を目にしました。日流eコマース5月27日版の編集後記での下山編集長の文章です。 思い出の店がコンビニ、牛丼チェーン、ドラッグストアなど、どこにでもある店ばかりになっていて、街に「顔」がなくなっている。 (中略) 似た現象