本連載もいよいよ最終回。今回は「PMOの成果の見える化」のポイントを総括しよう。ぜひ皆さんの現場で役立ててほしい。 早いもので今回で最終回である。「PMOはタフで高度な仕事である以上、その“成果”を見える化して、プロジェクトオーナーにわれわれの貢献をアピールしよう!」というのが本連載のメインテーマであった。これをケーススタディを交えながら具体的に解説してきたわけだが、皆さんにとって有益な情報となっただろうか。 ただ、中には初めてこのページをご覧になる人もいるかもしれない。そこで今回は、これまでにご紹介してきた内容を振り返るとともに、ケーススタディとして取り上げなかった管理領域にも簡単に触れることで、本連載を総括していきたい。 成果を見える化しやすいのは、主に「管理」領域 ではさっそく本論に入ろう。まず、ご存じの通り、PMBOKではPMOの管理領域を9つに定義している。だが筆者はこれを、以下