杏林大学医学部精神神経科教授の古賀良彦を中心とする『睡眠改善委員会』は、家庭用睡眠計を用いて睡眠を計測することにより、中途覚醒と「かくれ不眠」5タイプの関係を調査した。 同委員会では、睡眠自体を軽視している人や不眠症の専門治療までは要しないものの、一時的な不眠症状が現われていたり、睡眠に対して悩みをもちながらも、周囲に相談できずに抱え込んでいる人を「かくれ不眠」と命名しており、「かくれ不眠」は、症状や生活習慣に応じて5つのタイプに分類されることが分かっている。 ■重度の「かくれ不眠」の原因は中途覚醒にあった! かくれ不眠5タイプの中でも「自分は大丈夫タイプ」「高ストレスタイプ」は、最も本格的な不眠症に近い重度のかくれ不眠ということが分かっていたが、今回の調査により、両タイプは、睡眠途中で目が覚める「中途覚醒」の回数が多く、時間も長いということが判明した。特に「自分は大丈夫タイプ」は1