「奮闘、引越し篇」 孟母三遷(もうぼさんせん)という言葉がある。孟子の母が、孟子を教育するのにふさわしい環境を求めて三回引越しをする話である。中学生の頃読んで、いかにも中国の逸話らしい極端な話だと笑った記憶があるが、まさか自分がそれをすることになるとは思わなかった。 始まりは些細なことだった。二年前の11月9日(金)に、女房から会社に電話がかかってきた。そもそも家人が会社に電話をするということが非常識なのだから、女房からの電話は一年に一度あるかないかである。そのたびに私は緊張するのだが、これまではいつも、今日は具合が悪くて晩飯を作る気がしないから、外で食べてきてくれという類のものだった。しかしこのときは違った。 中学二年の長男が、同じ学年のO君の悪口を言った言わないで、O君とその仲間の総勢5人に休み時間と放課後を通じて、一日中責められたという。子どもはスキを見て逃げ出し、先生に訴えた。学校
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く