<H&Mなどの大企業が「新疆綿」の取り扱い中止を発表したことで、ウイグル族に対する人権抑圧の新たなシンボルとして綿花畑での「強制労働」が浮上したが、今のところ確固たる根拠はない> バイデン氏が大統領に就任して以来、アメリカの中国に対する圧力がエスカレートしている。バイデン政権は4月6日には北京冬季オリンピックのボイコットまで示唆した。その理由となっているのが中国新疆自治区でのウイグル族に対する人権侵害である。 ウイグル族の人々がのべ100万人も「再教育」と称して施設に長期間入れられたという話はしばらく前から欧米メディアによって伝えられてきたが、最近になってにわかに報じられ始めたのが、「新疆の綿花畑でウイグル族の人々が強制労働に従事させられている」という説である。 私は「のべ100万人の再教育」については、中国側でそれを認めるような報道もあったことだし、アメリカの女性記者による潜入ルポを見た
![新疆の綿花畑では本当に「強制労働」が行われているのか?](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a7d9abea44c922d078a5f9eaf077906a2cf8490a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.newsweekjapan.jp%2Fmarukawa%2Fassets_c%2F2021%2F04%2F210412marucotton-thumb-720x480-246155.jpeg)