this といえば自分自身のインスタンスを参照するもの。OOP に染まったプログラマなら、そう理解しているのが普通だろう。しかし JavaScript において、this の参照先は実行されるコンテキストによって以下のように変化する。 イベント ハンドラ内では、イベントの発生源(イベント ソース)のオブジェクトを参照する。 オブジェクトのプロパティ内では、自分自身のインスタンスを参照する。 ここで重要なのは 1. の方が優先されるってこと。両方が成立する場合、つまりイベント ハンドラにインスタンス メソッドを指定した場合、当該メソッドに出現する this はイベントの発生源を指すということ。 さて注目すべきは、this がイベントの発生源を参照するのは、イベント ハンドラの内だけである点だ。イベント ハンドラから参照されるオブジェクト内では、それは適用されないのである。言い方を変えれば、イ