「大声でわめき、下品に振る舞うのはわたしの役割なのよ! それをみにくいだなんて、あなた、よくもまあ……、あなたってひとは……」 『バージニア・ウルフなんかこわくない』、1966年の映画。原作はエドワード・オールビーの戯曲(ヴァージニア・ウルフなんかこわくない)。主演はリチャード・バートン、エリザベス・テイラー。 「何の映画の科白だったかしら、『なんてひどい家!』」 帰宅するなり現実とフィクション、ふたつの意味をもたせた言葉をぶつけるマーサ(エリザベス・テイラー)。争いの絶えない中年夫婦。離婚は、突きつける側の若さ(の表明)だ。戦いをつづけることの老獪(ろうかい)。そこに要るのはいくらか知性をふくんだ会話。 「あなた、どうしてブランデーに氷を入れないのよ」「きみが犬みたいに氷を食っちまうから」 マーサとジョージ。この中年夫婦の家庭に招かれる若い夫婦。夫はどちらも大学教授。現実的なゲームとして
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