■映画『ロボコップ』はこうして作られた! 1987年の夏、全米で一本のSF映画が公開された。作品名は『ロボコップ』。日本の「宇宙刑事」シリーズのパチモンみたいなロボット刑事が暴れまくるこの映画は予想外の大ヒットを記録し、全米で5000万ドル以上を稼ぎ出した。 その後パート2と3が作られ、とうとうTV版まで製作されるほどの人気シリーズに成長。まさに、アクション映画史に残る”新ヒーロー”が誕生したのである。この作品を撮った人物が、オランダ出身の映画監督ポール・バーホーベンだ。 彼は長編2作目の『危険な愛』でオランダ映画史上最大のメガヒットを記録するが、マスコミや評論家たちからは猛烈なバッシングを喰らう。主演のルトガー・ハウアーが「全裸になり、ゲロを吐き、女性の陰毛をむしり取る」というエロ・グロ・バイオレンス描写満載の内容なのだから当然と言えよう。 その後もハウアーはバーホーベンの作品に出演を続