社会情勢に左右されながら、条件に合わせて応じられる柔軟性、可塑性を持ったペデストリアンデッキは、ライフタイムからみても「日本的な構造物」と言う五十畑弘さん。駅前空間の表情を一変させたペデストリアンデッキは、実用的機能を優先させながら、多くの場所で採用されてきました。初期の導入例から40年を経過した今、新たな局面を迎えたペデストリアンデッキの歴史とこれからについてうかがいました。 日本大学教授(生産工学部環境安全工学科)工学博士 五十畑 弘(いそはた ひろし)さん 1971年日本大学生産工学部土木工学科卒業。日本鋼管(株)重工事業部に入社。1985年より英国NKK(日本鋼管ロンドン事務所)、1988年より日本鋼管(株)総合エンジニアリング事業部鋼構造本部、2003年よりJFEエンジニアリング(株)鋼構造事業部勤務を経て2004年より現職。 主な著書に『歴史的鋼橋の補修・補強マニュアル、鋼構造