エメラルドグリーン… コバルトブルー… 見る位置、角度、光の加減、そして季節によって、水の色が変わる不思議な池。 「しろ池」に到着。 風もなく、秋色の森を鏡のように映していた。 ほとりにある鐘を鳴らすと、大きく澄んだ音が静かな水面に響き渡った。 グリーンシーズンのしろ池も美しいが、秋はまた一味違った艶やかさ。 この時期にきたのは初めてだが、静かさは変わらず、ここへ来ると気持ちが穏やかになる。 奥には、トンガリ頭が特徴的な日本百名山の雨飾山。 池のほとりにある立派な東屋。すぐ隣にトイレも完備。 ここに案内板もあるが、 この池の脇を「塩の道(松本街道)」という古道が通っていた。 越後糸魚川と信州松本を結ぶ約120kmの生活道で、塩などの生活物資を運んでいた。 歩荷や牛方が50kgもの荷物を担いで、1日で30kmくらい歩いたというから驚く。 特にこの付近の山間部は高低差が大きい難所だったという。