思えば、特報を観た時が一番ゾクゾクしたかもしれない。 マーベル史上最凶の悪、いわばヴィランが主人公。どんな物語が語られるのだろうかと。 ホラー映画のような映像センスと主演はトム・ハーディで期待は膨らむばかりでしたが、蓋を開けてみれば、わりとなんてことのないヒーロー映画で、悪い方の意味で予想を裏切られました。 予告を見る限り、「悪=ヴェノム」に寄生される過程、寄生された「悪」をどうコントロールするのか?が物語の焦点になるかなって思いながら鑑賞しました。 前者は、わりと最序盤で寄生体そのものの姿、寄生される瞬間、寄生されたら宿主がどうなるかが、主人公以外の登場人物でわりと直接的に表現されるし、そのせいで肝心の主人公のエディ・ブロックが寄生された時のシーンやMRIシーンに緊張感がありません。 後者も、ヴェノムに寄生されることで、どれだけ悪いことになるのかと思ったら、他の人のご飯を食べるくらいで、