本荘修二(新事業コンサルタント) 【第13回】 2008年10月02日 アップルも唸った影響力! B2Bの雄シスコの顧客啓蒙術 ソーシャル・ウェブというとコンシューマーを対象とする企業に限られるという印象があるかもしれない。しかし、ネットワーク機器という主に法人を相手とするB2B分野に属するにもかかわらず、率先してソーシャル・ウェブに取り組んでいる企業がある。それがシスコ・システムズだ。 その取り組みはコミュニケーションの対象を大きく三つ(顧客やパートナー、社会、社内)に分けて展開されている。ただ、最終的な狙いは、先進例を示すことで、顧客を啓蒙し、リーダー企業としてのアイデンティティを強化することである。 シスコのブログ戦略の正しさを 証明した「iPhone」騒動 シスコは、2005年3月にガバンメント・アフェアーズ(政府対応)のチームを中心として、ブログに本格的に取り組み始めた。