描かない技術 前回は点のレンダリングを発展させたポイントスプライトについて解説しました。 ポイントスプライトを用いることで、負荷を抑えつつビルボード処理を行うことが可能になるのでしたね。また、ポイントスプライトを実装するにあたりフラグメントシェーダ内で利用できる discard というステートメントについても触れました。 さて、今回は WebGL におけるステンシルバッファの扱いについて解説します。ステンシルバッファを用いると、今まで以上に多彩な表現や特殊なテクニックを扱うことができるようになります。若干理解しにくい部分もあるかもしれませんが、これまで同様、落ち着いて考えればきっと理解できるはずです。がんばって取り組んでください。 それでは早速ステンシルバッファについて考えてみます。 ステンシル( stencil )は直訳すると[ 型紙 ]や[ 原紙 ]といった意味になる言葉で、3D プロ