宮崎県の東国原英夫知事(53)は29日の県議会本会議で「2期目の知事選には出馬しない」と述べ、12月の同県知事選には立候補せず、1期限りで退任することを表明した。都知事選や国政に関心があるとされるが、退任後の進路については「まだ分からない」と明言を避けた。 東国原氏は同県都城市出身。県発注事業をめぐる官製談合事件で、前知事が辞職したことに伴う2007年の出直し知事選に「そのまんま東」の芸名で立候補。政党の支援を受けた候補ら4人を破り、初当選した。 タレント時代からの知名度を背景に、テレビ出演や街頭でマンゴーや地鶏などの県産品をトップセールス。自身の等身大パネルを置いた県庁には、これまでに100万人以上が訪れて新たな観光地になるなど、「宮崎のセールスマン」として一役買った。 一方、昨年の総選挙前には国政転身への意欲を示し、自民党の立候補要請に対して「(自分を)総裁候補として戦う覚悟はあ