童話『裸の王様』という物語を知っているだろうか。 「透明の洋服」を渡された王様は、心の中で「私には見えない」と気づいた。 しかし、ウソをついて、「私には見える」と言った。 虚栄心が邪魔をしたのだ。 そんな透明な洋服を着ている王様に対して、「王様はハダカだ」と言い続けられる大人は、どんな人だろう。 さまざまな業界や年代の人と話をしていると、「この人は柔軟な考え方だな」と思うときがある。 その一方で、「どうしてこんなに頭が固いんだろう」と思うこともある。 どちらかというと、後者のほうが多い。 特に、社会的に一定のポジションになったことのある人は、概して、後者であるように見える。 そういう人が行き着く先が「老害」なのだろう。 これまでの自分の行いを「すべて正しかった」と解釈している人は、どこかのタイミングで若者の考えとズレが生じる。 20年前のパワハラも、「あの頃は当たり前だった」「あれによって