子供たちは、小さな恋人のようでもあり、分身のような存在でもあります。まるで人生を生き直しているのを近くで眺めているかのような、不思議な感覚があります。まだ幼い頃、母親が僕のことをずっと見つめていることがありました。当時はそれがとても不思議だったのですが、恥ずかしかったのか、あえて気付かないふりをしていました。 でも、今は母親の気持ちがとても理解できます。やはり母親と同じように、子供たちのことを見つめていることがあるのです。子供たちほど愛おしく、未来を描かせてくれる存在は他にはないと思います。僕が母親から受けた眼差しと同じものを彼らも感じてくれているだろうか? そうだといいなと思います。 子供たちは、いつも想像を越えた行動をします。僕のインスピレーションはそんな彼らの行動から生まれます。ほとんどの場合、彼らのありのままの姿を撮っています。僕が残したいのは、そんな子供たちの「生きている姿」です
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